食の匠
新体制になってからというもの、お客様がより多く来社されます。そのような中、アメリカよりお客様がいらっしゃって、弊社社長はもちろん、社長が代表を兼務している株式会社Dr.Foodsの博士たちとミーティングをしています。博士たちの出身国もバラバラですので何とも国際色豊かな光景であります。普段は方言が飛び交っているようなところですが、このような光景が見られるとは…と、田舎のおばちゃん丸出しの感想を持ちました(苦笑)。弊社も、いろいろ頑張っていますよ。今回は、郷土で頑張っている職人さんをご紹介。
岩手県では、岩手の食文化の発信活動を促進し、地域活性化を促すために、永年培われてきた郷土料理等の優れた技術を有するものを「食の匠」として認定しています(岩手県ホームページより引用)。
2021年度食の匠として、今年3月に花巻市からは二人が、どちらも米粉を使った餅菓子で、新たに認定されました。花巻市からの認定は2016年度以来5年ぶりとなりました。今回認定を受けた方のおひとりは、「お茶もち」という、私達花巻市民にとって、なじみ深い郷土料理(菓子)で認定を受けられました。昔から、おやつや小昼(こひる、こびる:間食。方言では「こびり」とも言います)に食べられ、各家庭によって、代々受け継がれた味と作り方があります。もちろん、普通に購入もできます。我が家では「お茶もち」は今回の「食の匠」の方の老舗菓子店で購入しています。「お茶もち」と言っても、お茶が入っているわけではなく、薄くのばし軍配のような形にした串団子に、クルミ醤油のたれを塗って、香ばしく焼いています(中には焼いていないものも有)。その名前の由来は「うちわ」の形に似ていることから「うちわ餅」と呼ばれ、それが訛り「おぢゃもち」となり「お茶餅」と当て字をされたと言われています。「食の匠」さんは、伝統の味も守っていますが、お菓子以外の地元特産物を活かした物にもチャレンジしています。「ハヤチネウスユキソウ」「アツモリソウ」の花酵母を使用したパンも製造販売し、好評を得ています。貴重な高山植物から抽出した酵母は扱いも難しく、大量生産ができないため、販売日・数量限定ですので、すぐに売り切れてしまいます。香りも良くふんわりしたパンは噛むほどに旨みや味がでてきて、本当に美味しいです。そのまま食べるのも好きですが、トーストするとさらに風味が増します。また、このお店で製造販売している地元花巻市大迫産ブドウ使用の無添加干しブドウもふっくら柔らかく、ブドウの旨味が凝縮されていて美味しいです。私の姑は、これを食べてから他の干しブドウは食べなくなりました(笑)。
古くから受け継がれてきた味と新しいことへの挑戦。マーマフーズも、今までの和惣菜も大事にしながら、新しいことにも次々挑戦しています。今、弊社の「食の匠」、栄養士の及川はシンガポールへ出張中です。来月号で、何かご報告できるかな?乞うご期待!