ズモナビール
今年の夏は、コロナ禍でいろいろご意見もあったでしょうが、アスリートの皆さんの頑張りに心が熱くなったオリンピック・パラリンピックがありましたね。我が家は、皆スポーツ大好き(私は、もっぱら観る方ですが…笑)で、大会が開催中は、ダイニングとリビングがスポーツバーと化しておりました(もちろん、家族でだけですよ)。テレビとパソコンとスマホの3元(?)中継で見ていたこともありました(笑)。残念だったのは、パラリンピックがオリンピック程中継がなかったこと。本当に興味深い多くの種目を知り、いろいろ感動いたしました。もっとたくさんの競技が観たかったです。点数を決めたと言っては「乾杯!」、メダルを取ったといっては「乾杯!」と楽しませてもらいました。そして、我が家の乾杯に欠かせないのはビールです。
岩手県遠野市は、民俗学者・柳田国男著書の「遠野物語」で「民話の里」として知られていますが、ビール造りに欠かせないホップの国内最大の作付面積を誇る日本一(2020年生産量)の生産地でもあります。大手ビール会社と契約生産もされていますが、近年のクラフトビール人気でその需要は高いと思われます。遠野市にもクラフトビールを作っている会社は数件ありますが、その中で今回「インターナショナルビアカップ2021」に5商品が受賞した、遠野麦酒「ZUMONA(ズモナ)」(通称ズモナビール)をご紹介しましょう。
日本酒とビールを製造販売している「上閉伊(かみへい)酒造(株)」は、創業1789年(寛政元年)の老舗の造り酒屋です。歴史ある酒造りの伝統と南部杜氏の技術を生かし、20年程前からクラフトビールの醸造をしています。遠野麦酒「ZUMONA」は、遠野産ホップと自然豊かな遠野の天然水を仕込み水に使い、非熱処理、無ろ過の酵母が生きるビールです。名前の「ズモナ」とは、遠野地方の方言の聞き伝えを表す「~だそうな」と言う意味で、遠野物語など民話で「昔々あったずもな(昔あったということです)」とよく使われている言葉です。「遠野にうまい地ビールがあるそうな」と語り伝えられるように願いを込めてつけられたそうです。民話の里ならではのネーミングですね。
先日、道の駅「遠野風の丘」でクラフトビールのコーナーを見つけ、種類の多さにびっくりしながら、数種類を購入。さっそく、その晩、家族で飲み比べをしました。全て味が違い、本当においしいビールでした。ビール入門編と言うような、苦みを抑えスッキリした物から、ホップの良さが良く出ている物、香りも味もフルーティな物と楽しませていただきました。
実はビールは、秋が旬だそうです。毎年この時期我が家では、遠野産ホップを使用している「とれたてホップ」のビールを箱買いです(笑)