盛農パン
我が岩手県でも新型コロナウイルス感染者が出てしまいましたが、ウイルス感染は、どのような状況でなるかわかりません。時には少し不用意だったかもしれませんが、なりたくてなったわけでもなく、感染した方が一番ショックなのだと考え、感染した方に対しても、思いやりのある態度で行動することを切に願います。
コロナ禍で、学生たちも授業方法の変更、行事の自粛、クラブ活動の制限や大会の中止など、学生生活の楽しい思い出がなかなか果たせない中、それでも皆、頑張っていることと思います。その中で、食に関わる明るい話題がありました。
岩手県立盛岡農業高校と大手コンビニエンスストアが岩手県産の小麦や果物などを使ったパンを共同開発し、8月25日から、東北地方の約1100店舗で販売されております。
岩手県立盛岡農業高校(以後、盛農と表記)は、明治12年(1879年)創立の県内で一番歴史のある高校です。岩手山、姫神山をのぞむ雄大な自然環境の中、近隣には国や県の研究機関、大学や短大もあり、県内一の広大なキャンパス(東京ドームの約15倍、約70㏊)を擁しています。
その自然豊かな環境で学んでいる生徒と大手コンビニエンスストアが、地産地消を促進させようと、3年ほど前から取り組んでいたのが、今回第4弾となりますパンの共同開発です。8月25日から発売されているのは、県産のブルーベリーを使用した果汁ソースとホイップクリームが入った「盛農コッペパン」と、県産山ぶどうのジャムとホイップクリームを入れ、見た目もかわいいピンク色の「盛農メロンパン」の2種類です。どちらも県産小麦「銀河のちから」を使用し、もちもちした食感のパンと、ジャムや果汁の甘酸っぱさが、後に残らずさっぱりとして、さわやかな味です。(高校生のアイデアだと思うと、よりさわやかな印象です(笑))。初日には、盛農生も盛岡で店頭販売しておりました。私は、普段あまり菓子パンの類は買わないのですが、今回は会社の近所のコンビニで購入いたしました。
このような高校生による取り組みは、他の地域でもあると思います。弊社が在ります花巻でも、宮沢賢治で有名な県立花巻農業高校が地元企業とコラボした商品も販売されています。機会がありました時に、いつかこのコーナーで取り上げてみたいと思います。
盛農が掲げている言葉に「農に学び、夢を耕し、未来をひらく」とあります。高校生の地元に対する思い、その思いをすくい上げ、形にした企業によって実を結びました。東北の皆さんは機会があったら食べてみてくださいね。1ヶ月ほどの期間限定です。
今のような大変な状況の時こそ、子どもたちの夢、応援していきたいですね。