三陸鉄道 再開!
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昨年の今頃、「三陸鉄道リアス線が全線開通いたしました。」と、東日本大震災で甚大な被害を受けた「三鉄(さんてつ:三陸鉄道の愛称)」の復興を、喜びと感動をもって、この紙面でお知らせいたしました。しかし、その後11月号では、台風19号によって、またも線路や駅舎が多大な被害を受け、数か所の区間の運休を余儀なくされるという、悲しいお知らせをしなければなりませんでした。当時、映像を見た時は、随時再開するとしても、全線再開となるには、何年かかるのだろうかと心配になりました。ところが、三鉄‼本当に頑張りました! 台風19号の被害を受けて約5か月、最後の不通区間であった陸中山田―釜石の復旧が終わり、先月3月20日に、全線運行再開となり、また嬉しいお知らせをすることができました。全線再開当日は、記念列車の出発式以外、強風による一部運転見合わせや、新型コロナウイルスの感染拡大防止の為式典は中止と、今までの幾多の困難を彷彿させるような、なかなか大変な再出発とはなりましたが、岩手にとって、沿岸にとって、鉄道ファンの皆様にとっても待ちに待った明るい話題となりました。苦境にも負けず、何度も立ちあがる、三鉄の姿勢に、私達も勇気づけられます。 京都の叡山電鉄(えいざんでんてつ)では、イベントで協力したことが縁で交流が始まった三鉄を応援するため、昨年の全線開通を記念して、三鉄カラー(白の車体に、三陸の海を現した青と赤のライン)の車両を、運行しています(限定期間を今年の9月30日まで延長)。見かけた時、少しでも被災地に心を寄せていただけると有難いです。遠く離れた鉄道会社が、互いを思いやり困難に立ち向かっているように、私達も協力しあって、今の新型コロナウイルスによる危機的状況を乗り越えていきたいものですね。 この春は、学生たちが、三鉄で元気に通学できることを願っています。
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