たかたのゆめちゃん

今年は、コロナ禍でいろいろな学校行事やイベント・大会などが中止になり、子供たちの夢や楽しみが奪われることの多い一年でした。

感染者が一番少なかった岩手県でも先月急激に増え、全国的にも再び厳しい状況になりました。先の見えないこれからに、不安を感じている方も多いことでしょう。そのような中、ホッコリするような話題が…。

皆をいやしてくれ、各地の応援をしてくれる存在の「ゆるキャラ」のお祭り「ゆるキャラグランプリ」のご当地ランキング部門(皆様の投票で決定)で、栄えある1位に岩手県陸前高田市の「たかたのゆめちゃん」が選ばれました。今年10月3~4日に、この頃コロナ感染者が一番少なかった岩手県で開催されたイベントは、「ゆるキャラで地域を元気に!」「ゆるキャラで会社を元気に!」「ゆるキャラで日本を元気に!」の3つのテーマを掲げ、10年間、一年に一度開催されておりましたが、惜しまれつつ、今年で幕を閉じました。

「たかたのゆめちゃん」は、2012年1月4日生まれの妖精です。東日本大震災の被災地で、「奇跡の一本松」が有名な陸前高田市の、子供応援団長として誕生しました。「陸前高田市ゆめ大使」にも任命され、全国に飛び回って活躍しています(今年は、なかなか活動が難しいですが)。とてもかわいいその姿の頭の星は希望の光で満ちていて、子供たちを安全なところへ導きます。背中の羽で自由に飛び回り、椿の花のバッグの中に入っている夢・幸せをみんなに届けます。耳は高田松原の松をイメージしています(ホームページより引用)。

見た目の愛らしさも良いですが、バッグの中に夢や幸せが入っていて、子供を応援するというところも、今の世情に希望を見出してくれるような感じが皆さんに高評価を得たのかもしれませんね。グッズももちろんあり、ふるさと納税の返礼品にも使われているようです。公式ツイッターなどで、活動も報告されており、交流のあるゆるキャラ仲間と「ゆる党」(党首は、栃木県佐野市の「さのまる」)なるものを結成し、手と手を携えあって各地域の魅力を伝えているようです。

10年以上前うちの息子が、どこのゆるキャラとは言いませんが、「おっさんだった。怖い!」と私にしがみついてきたことがあります。かわいいキャラの白いタイツの足は、毛むくじゃらの足が透けて見えていたようで、大人の目線では見えないものも、子供の目線ではバッチリ見えていたようですね(笑)。キャラの方も大変です。

生活を支えていただいているすべての方に感謝しつつ、1人1人が新しい生活様式に向き合い、健康に新年を迎えることを願っております。来年は、「たかたのゆめちゃん」のバッグにつまった夢や幸せが、子供達に届けられますように…。