『満州にらラーメン』

この夏の甲子園は、新しい「令和」という時代にふさわしい熱戦が毎日繰り広げられていました。選手も応援の皆様も猛暑の中、本当にお疲れさまでした。その甲子園で活躍し、現在はメジャーリーグでも活躍している花巻東高校出身の菊池雄星投手や、富士大学出身の埼玉西武ライオンズ・山川穂高選手も足しげく通った「さかえや 本店」の「満州にらラーメン」をご紹介いたしましょう。

国道4号線から富士大学方面に少し入ったところに「さかえや 本店」があります。「ここ何屋さん?」というほどちょっと目を引く、シルバーのドーム型の屋根が特徴のお店です(私は小さなプラネタリウム?と思いました笑)。このお店は、毎日行列ができます。こんな田舎にもかかわらず、お昼の時間を少しずらして行っても、私は並ばずにお店に入ったことがありません。土日は、県外からのお客さんもいらっしゃるため、さらに行列は長くなります。

1960年創業の「さかえや」の看板メニューは、「元祖 満州にらラーメン」(通称:満にら《まんにら》…地元では、お店自体も「さかえや」ではなく「満にら」と呼びます)です。創業者の初代店主が戦時中に満州で口にしたスープを参考にして、帰国後作り上げたそうです(ホームページより引用)。

「満州にらラーメン」は、たっぷりとのっているニラの緑と紅しょうがの赤のコントラストが鮮やかで、ニンニクの芽の醤油漬けと厚めの豚バラ肉ものっていてボリュームもあり、表面を覆いつくすほどのラー油が特徴です。味は、醤油、味噌、塩から選べます。一番人気は、醤油です(私も醤油派)。麺は、細めの縮れ麺のため、スープが絡みやすく、女性でも余り重さを感じずに、あっさりと食べることができます。見た目は、とても辛そうですが、食べてみると意外にマイルドで、スッキリした辛さです。辛さは、辛め、ガリ、ガリガリ、スペシャルの4段階から選べます。私は、いつも辛めくらいで頼むので、ほかの辛さはわかりませんが、ガリガリ以上は、緑のニラが赤っぽく染まるほどの辛さのようです。お子様や辛いのが苦手な方には、辛味少なめや辛味なしもあるそうですよ。メニューも豊富で、普通の醤油ラーメンから、にらもつラーメンなどのちょっと変わったラーメン、季節限定ラーメンの他、丼ものや定食もあり、近所にある富士大学の運動部の学生さんらしき(体格の良い)お客さんは、山川穂高選手も食べていたように、大盛りの肉炒め定食と満にらを一緒に食べている姿を見かけます。学生さんでもたっぷり食べられるくらい、お値段はリーズナブルです。

お店は外観もユニークですが、店舗の中も、天井近くを模型の電車が走り、花巻弁が書かれた紙が、あちらこちらに貼られていますので、注文品を待っている間に、そちらも楽しんでみてください。注文してから、余り待ち時間はないですけどね(笑)

お持ち帰りや、ネットでも購入できますが、ぜひ足を運んで、お店で食べてみてください。営業時間は11時から15時までですので、お気を付けくださいね。